ウォッシャブルスーツの購入を検討している、もしくは所有している場合に、どのように洗浄すれば良いのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
本当に自宅の洗濯機で洗浄できるのか、どのような点に注意しなければならないのかなど、疑問を抱く人も多いでしょう。
今回はウォッシャブルスーツを洗う際のポイントと注意点について解説します。
ウォッシャブルスーツとは?
ウォッシャブルスーツの特徴は、
- 洗濯機で洗浄できること
- 型崩れしにくいこと
- コストパフォーマンスが良いこと
の3つが挙げられます。
ウォッシャブルスーツは自宅の洗濯機で洗えることが特徴であり、加えてシャワーで洗い流すことが可能なタイプも販売されています。素材はポリエステル50%、ウール50%といったものが一般的であり、水洗いできるように作られていることが特徴です。
あまり知られていませんが、ウォッシャブルスーツは特に上着が型崩れしにくいことも特徴です。一切型崩れしないわけではないものの、しっかりとメンテナンスをして、正しい洗濯方法で洗うことで購入した当時の形状を維持して着用し続けられます。
最も大きなメリットは、クリーニングに出すことなく自宅で洗濯できるためコストパフォーマンスが良い点です。クリーニングに持って行き、さらに取りに行くといった手間がかからない点は大きなメリットでしょう。
ウォッシャブルスーツを自宅で洗う際のポイント
ウォッシャブルスーツは、一般的に汚れが目につくようになったタイミングで洗濯する方法が有効です。
洗浄頻度については、2週間に1回程度で良いでしょう。
自宅で気軽に洗えるからといって頻繁に洗濯をすると、スーツに負担がかかるため注意が必要です。
シャワーで洗える種類のウォッシャブルスーツは、出張先でも簡単に洗浄できます。
汗のニオイや汚れを落としたいのであれば、夜に洗濯して室内干しをしておくだけで、翌朝は清潔なスーツを着用できます。
自宅で洗濯する際の事前準備
- 上着の前ボタンをすべて空ける
- スラックスはファスナーを閉じ3つ折り
- ポケットから物をだす
- 水流は「ソフト」「弱」「手洗い」
ウォッシャブルスーツを洗濯機で洗う場合には、事前に準備が必要です。
ウォッシャブルスーツを洗濯機で洗う場合には最初に上着の前ボタンをすべて開けて、身頃と袖を整えます。スラックスは前カンとファスナーボタンを閉じた状態でプリーズを整えて、3つ折りにすることがポイントです。
また、ポケットの中には何も物が入っていないことをチェックすることも忘れないようにしましょう。
スラックスを3つ折りにしたら上着の胸付近に置き、左右の袖を折って見頃をたたむという手順です。ネットに入れたうえでファスナーをしっかりと締め、洗濯槽の壁側に入れます。
洗濯をする時には、スーツのサイズに適した洗濯ネットを使用することが重要です。
水流はソフト、手洗いコース、弱などで行います。
さらに、長時間脱水をするとアイロンがけでも取れないシワがついてしまうため、脱水をする際には1分程度と最短の時間で行うこともポイントです。
注意点
- 熱いお湯は禁止
- 中性洗剤を使用
- 洗剤はしっかり溶かす
- 漂白剤・柔軟剤は使用しない
- 乾燥機は利用しない
ウォッシャブルスーツを洗濯する際には、水温40度以下で洗うことも大切であり、熱いお湯をスーツにかけることによって部分的に変色や変質する可能性があるため注意しましょう。
毛混や毛100%のウォッシャブルスーツは、中性洗剤を使って洗う必要があります。
さらに、洗剤はしっかりと溶かしてからスーツを入れるようにしましょう。洗剤がスーツに付着すると部分的に変色するため、注意が必要です。
また、漂白剤や柔軟剤を使用しないこと、絞る際には力を入れて絞らないようにします。
自宅の乾燥機やコインランドリーで乾かすと、シワがついたり収縮したりするため乾燥機は使用しないよう注意が必要です。
上着を干す際には厚手で肩幅のサイズに合ったハンガーを使用し、スラックスは腰の部分を上にした状態で手で軽く叩いてシワを伸ばしたうえで日陰で干します。
ウォッシャブルスーツの種類によっては洗濯機やシャワーで水洗いできるほか、ドライクリーニングに出せるものもあります。
油汚れといった洗濯機で落とせないような汚れが付着した場合は、クリーニング店に 相談してみましょう。
また、スラックスと上着を違う方法で洗濯してしまうと洗濯回数が異なるため、色や質感に差が生じる可能性があります。そのため、スラックスと上着は同時に洗濯することもポイントです。
まとめ
ウォッシャブルスーツは、洗濯機で洗う際の正しい方法を知っておくことで、長期間綺麗な状態で着用できます。従来のスーツとは異なる便利なウォッシャブルスーツを活用してみましょう。